宝塚の現実
文春の記事を読みました。
実名(芸名)を出して、記事にするということは、ほぼ事実ではなかろうか、というのが私の感想。「ほぼ」というのは、言った方は「いじめ」とは思っていなくて、「指導だった」と今でも思っているんだと思います。ただ、受け取る方が、耐える限界を超えてしまったのだとすると、それは「いじめ」です。そして、若い命が失われた現実は、もうどんなに悔やんでも変えられません。
退団すればよかったのに、との意見もありますが、社会経験がないままタカラジェンヌになった人には宝塚がすべてだったのだと思います。それはいじめたとされる方にも言えることで、組長と言っても、在団年数が長いだけで、一般常識と宝塚の常識の違いもわからない。そんな人に組をまとめることができるわけがない。その上に、女同士の妬みや僻みがあったとしたら、一ファンにはわからないドロドロの世界かもしれない。
劇団の対応のまずさも目立ちます。半年前に記事になった時にきちんと対応していれば、こんなことにはならなかった。96期のいじめ問題から何の進歩もしていない。宙組はこれからどうなるのか、一ファンにはわかりませんが、私自身が今は宝塚を観る気持ちにはなれません。
亡くなられたAさんのご両親の悲しみを思うと、胸が張り裂けそうです。