パリは燃えているか
これもNHKで放映されたものを、録画視聴。
ドイツに占領されたパリを解放するために、戦うレジスタンス。「連合国軍がパリを迂回する」という情報を得たレジスタンス側は、パリ進攻を訴えるためにガロア少佐を送る。
ヒトラーが出る始まり部分だけ、ドイツ語だけど、あとは英語。ドイツ将校さえも英語を話すことに、少々違和感を感じたけれど、概ねおもしろく観られました。歴史物だから、ヒトラーの「パリ焦土作戦」は失敗に終わったことはわかっているけれど、それまでの過程が興味深かった。オールキャストの豪華な俳優陣だけれど、多くは顔見世程度。主役の一人はガロア少佐かな。パリを抜け出して、連合国軍をパリに向かわせる説得力。
そして、もう一人の主役はドイツのコルティッツ将軍。もともと「パリを燃やし尽くせ」という命令に懐疑的だったと思うのですよ。親衛隊が来たと聞いた時の緊迫感はこの映画の一つの見どころだと思います。死を覚悟して、ピストルまで用意したのに、用事は「ルーブル美術館のタペストリー(だったかな)が欲しい」。将軍にしたら「何というばかなことを」ですよね。燃やす前に欲しいものは手に入れたいと本音を聞いて、異常さに気がつく瞬間。結局、この将軍「パリを救った人」として名を残すことになるから、人生わからないものです。
この映画、戦後20年くらいで作られたもので、時々挟まれる実際のニュース映像が興味深かった。この映画を観た感想は「人間、何十年たっても進歩していない」今、ウクライナで起こっていることと、何の変りもない。ヒトラーの最後は周知の事実なんですが。
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