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2021年11月 9日 (火)

不如帰 徳冨蘆花

私の会津検索はまだ続いておりまして、以下こちらを参照させていただいきました。
で、なぜ突然「不如帰」なのか。もしかしたら、「八重の桜」で既出なのかもしれませんが、私は未見なので、びっくり。大山捨松を調べていた時に、「スキャンダル」の文字が。えっ、何々?とまた週刊誌的な興味

徳冨蘆花の「不如帰」は大山家と三島家をモデルにしたもので、捨松は意地悪な継母として、三島未亡人は若い嫁をいじめる姑として描かれています。なぜというと、蘆花の私怨のようで、蘆花は山本覚馬の娘と恋におちました。山本覚馬は「八重の桜」の主人公、山本八重子の兄です。その頃、新島襄と結婚して新島八重子になっていましたが、この恋に大反対。恋を邪魔された蘆花は、敵意を同じ会津藩出身の大山捨松にぶつけたそうで。これが本当なら蘆花ってどうしようもない最低野郎。

それで、「落花は枝に還らずとも」を中断して、読んでみました。「不如帰」、いまは青空文庫で読めます。
これが面白かったのですよ。若い男女の悲恋物語。これは、明治時代にベストセラーになるはずだわ。主人公の浪子と武男の純愛、それを邪魔しようとする悪役もいて、筋書きがおもしろい。文語調で書かれた日本語も美しい。一気に読めてしまいました。まぁ、心に残る名作ではないですが、ライトノベルを読んだような気持かな。

武男のモデルの三島弥太郎の弟は「いだてん」で生田斗真さん演じた三島弥彦さんだそうです。ついでに、会津検索の元になった、山川浩は出来る男には違いなさそうですが、かなりの変人だったようで、「三毛猫のオスをつくる」と屋敷を猫屋敷にしてみたり、カケスをオウムのようにしゃべらせてみようとしたり、「何やってんねん」のお方。だからかえって山川浩のこと、知りたくなってしまう。

 

 

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