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2021年11月 5日 (金)

獅子の棲む国

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このところ、会津ものをよむことが多くて。私は決して会津好きではありません。殿様にもう少し先を読む力があったらとか、臣下にもっと優秀な人がいれば、女子供まで巻き込んだ会津戦争避けられたとずっと思っています。でも、会津にも優れた人材はたくさんいた。明治以降にも活躍した会津出身者は、どうやって立身出世したんだろうという思いはずっとありました。

獅子の棲む国(秋山香乃)
これは会津藩家老の山川浩を中心に描いたものです。斗南藩のトップになってからの苦労は並大抵のものではなく、おから騒動も本当のことのようです。土佐の谷干城に請われて陸軍に出仕します。西南戦争で活躍します。その後も知りたかったのですが、この本は西南戦争で終わっています。新選組の斎藤一や実際の歴史上の人物を絡ませて、読み応えある本でした。

 

修理さま雪は(中村彰彦)
会津戦争で運命が変わった人々を描いた7編。表題は、鳥羽伏見の戦いの敗北の責任をとって自害した神保修理の妻、雪子を描いたもの。その他も悲しい話が多いのですが、会津の人たちの決意がわかる本です。

 

女たちの会津戦争(星亮一)
会津戦争と斗南藩移住の凄絶な生活、そしてそれに耐えた明治になって活躍した女性たち。いろいろな女性が出てきます。女性の強さを教えてくれる本です。

 

中村先生も星先生も、会津物が多いです。今読んでいるのは中村彰彦の「落花は枝に還らずとも」。主人公の秋月悌次郎はとても秀才だったらしいですが、突然、歴史の表舞台から姿を消します。何があったのか興味津々。

 

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