レ・ミゼラブル
昔、文学少女だった頃(?)ビクトル・ユゴーの小説を読み
ジャン・バルジャンの過酷な運命にうちのめされて、
何十年もの間、レ・ミゼラブル=悲惨という図式にとらわれていました。
「レ・ミゼラブル」の舞台は2年に一度くらいはやっているけれど、
今までは、観に行こうと思ったことはないです。
なぜ、今年は?というと、やはり楽曲の素晴らしさですかね。
9日に観劇してきました。
9日の配役
佐藤さんのジャン・バルジャンを観たかったので、あえて夜公演。
皆さん、素晴らしかったです。
特にジャベール役の上原さん、どこまでもジャン・バルジャンを追い詰めていく執念、すさまじい。「星よ」
エポニーヌはマリウスを愛しているのに、マリウスの心はコゼットに向いている。「オン・マイ・オウン」
マリウスもあんまりですよね。コゼットへの使いを頼むなんて、エポニーヌが可哀想すぎる。
他にも「民衆の歌」や「夢やぶれて」「宿屋の主人の歌」「彼を帰して」など
聞きなじみのある曲が多く、3時間あっという間でした。
また、出てくる人物、テナルディエ夫婦も含めて、みんな個性的で魅力的。
「レミゼ」はコゼットとマリウス以外は、みんな死んでしまう悲劇ではあるんだけれど、
小説を読んだ時のように、絶望的的な気持ちにはなりませんでした。
特に、ジャン・バルジャンは、ジャベールの追求から逃れながらも、
コゼットを愛することに全力を注ぎ、そのコゼットが愛しているマリウスを助けることに全力を尽くす。
死の場面は、ファンテーヌやエポニーヌに見守れながら、穏やかに神のもとに行くという感じで、
「やっと、波乱万丈な人生が終わったね」と冷静に観ることができました。
ファンテーヌ役の一人、和音美桜さんが「子供ができて~」とプログラムに書いてあったので
ウィキってみると、ご主人はジャン・バルジャン役の吉原光夫さん。レミゼ夫婦だったのね。
知らなかったわ。
終演が9時過ぎになると、街は、まるで真夜中のようにどのお店も真っ暗。
早く元どおりの活発な有楽町に戻りますように。
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