fff シルクロード
fff フォルティシッシモ
これを一度観ただけで、すんなり理解できる人っているのだろうか。
私は、ネット配信を観た時は「さっぱりわからん」でした。
過去と現在が入り混じっているし、ベートーヴェンの実体験と脳内体験が混じっているし
そもそも、真彩さんの「謎の女」はベートーヴェンにしか見えていないらしい。
劇場で観劇した時、脚本を読みたいと思ったので、ル・サンクも買ってきました。
脚本を読んで、大分理解は出来ましたが、そこから進まない。
ベートーヴェンの生涯って、ある程度は知っていますよね。
幼い頃、貧しい家庭で育った。生涯、独身だったけれど、周りには絶えず女性がいた。
交響曲第三番もナポレオンのために書いたが、皇帝になったことに怒った。
聴力がだんだん衰えて、九番の頃は全く聞こえなくなっていた。
みんなが知っているということを前提に、この脚本を書かれたと思うのですが、
聴力を失った作曲家の苦悩だけに焦点を当てれば、もっとすっきりした脚本になると思うのです。
トップの退団公演ということで、上田先生、力入りすぎ。(と思う)
あれもこれもとメッセージいれすぎ。
この公演、何度か観れば、とても傑作だと思うのです。
特に真彩さんを「人類の不幸」から「運命」という名前を与えるくだりでは、なるほどとなるのですが。
トップの退団公演って、何度も観られるものじゃないですよね、実際のところ。
(ブルーレイ買えばいいと言われるかもですが)
最後のシンフォニーの場面で、やっと救われた思いがしました。
苦悩の果てに生まれた交響曲九番、どんな思いでベートーヴェンは書いたのか
神には確実に届きましたよね。余韻が残る舞台でした。
シルクロード~盗賊と宝石~
ネット配信で観た時、「好みじゃない」と書きましたが、
私、キラキラは大好きだけれど、宝石ジャラジャラは好きじゃない。
そもそも、「呪われた青いダイヤモンド」を巡るショーだということも、
プログラムを見て初めて知ったし。
でも、舞台を観て、雪組の熱量に圧倒されました。
テレビを観て、暗いと思った衣装も、色もデザインもとても考えられた、凝ったものだとわかりました。
特に好きなのは、上海の場面。
真彩さんのラップにも驚きましたが、チャイナ服が恰好いい。
退団者にも見せ場あり、咲奈ちゃんとの引継ぎもちゃんとあり、見ごたえのある舞台でした。
« 徹子の部屋 | トップページ | 下呂交流会館「井戸端会議」 配信 »
「宝塚」カテゴリの記事
- 録画視聴(2025.01.10)
- ベルサイユのばら フェルゼン編(2024.09.24)
- アルカンシェル(2024.04.23)
- ボイルド・ドイル・オンザ・トイル・トレイル(2024.02.21)
- 宝塚はこれからどうなるのか(2023.12.06)
コメント