最後のロシア皇帝
アナスタシアを観てから、ロシア革命のこと知りたくなって、本を二冊。
二冊とも面白かったです。
この本は、ニコライ二世について書かれたものですが、
ニコライ二世について好意的な見方が目立ちました。
凡庸ではあったが、皇帝の仕事をこなし、何より家族を愛した人物であったと。
「歴史にもしもはないが、もっと緩やかな改革を認めていたら
ロシアは、穏健な立憲君主制や議会民主制度になっていたかもしれない」
という言葉がありましたが、
歴史に「もしも」はないわけで、現実的に一家銃殺という悲劇で終わったロマノフ王朝。
その後、70年以上も遺体のありかさえわからなかったということで
生まれたアナスタシア伝説。
この本は、その後現れたアンナ・アンダースンは、アレクサンドラ皇后の血縁のフィリップ殿下とDNAが一致せず
ということで結論づけされました。
こちらの本は、アンナ・アンダースンはアナスタシアであると結論づけされていて、
アナスタシアが生きていては困るいろいろな思惑を一つずつ、消していった本です。
少し強引かなとは思いますが、「あり得ないことではない」と思わせる本です。
当事者がもう亡くなった今、真相はわからず仕舞いで、
今後も「アナスタシア伝説」は、人々の心の中に生きるのでしょうか。
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