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2020年1月 4日 (土)

人間国宝 能楽師 マリー・アントワネットを舞う

みっちゃん目当てで、録画した番組ですが、みっちゃんの出番はほんの数秒でした。
でも、番組自体はとても面白かった。

私、遠征はしませんが、
こちらであるみっちゃんの公演は、ほとんど行ってると思います。
例外が「忘れない」というチャリティーコンサート。
これは、震災関連のニュースはシャットダウンする私の心の問題です。

もう一つがマリー・アントワネットの新作能。
間狂言のみっちゃん観たい気持ちはあったのですが、
「能?絶対寝ちゃう」ということで、やめました。

番組早々から、びっくり。
能は室町時代には、大衆演芸だったこと。「へぇ、今の宝塚みたいな位置だったんだ」
それが、秀吉や徳川の前で舞うようになって、失敗すると切腹させられることもあり、
動きを極力少なくして、高尚な芸能になった。

梅若さんは、大衆に愛されたころに戻したいと、様々な試みを前からしていらっしゃるそうです。
失礼ながら、あのお年で、このバイタリティー、すごいな。
おもしろいと思ったのは、あの有名な「青きドナウの岸辺に~」がそのまま地謡になる。
梅若さんが「民衆の声を入れたい」と言ったら、囃方が「こんな風に?」とテーブルを叩いて表現する。

木村多江さんがウィーンとパリをめぐり、アントワネットの一生を丁寧にたどる。
14歳でオーストリアからフランスに行かなければならなかった、悲哀がよくわかります。

フランスに行く直前に、大病されて歩くことすらままならなくなって、
梅若さん、悔しかったでしょうね。
一幕終わって「あかん、もうやめる」
その間に、みっちゃん一生懸命間狂言をやっていたのね。

「昨日より動きいいよ」の説得に「そうか」で、最後まで演じ切りました。
演出には神田紳爾先生も加わり、藤間勘十郎さんは「間の踊りのところだけやればいいかと思っていた」ながら
お父さんをサポート。
新作能が出来上がるまでの苦労がわかる番組、興味深かったです。


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