恐怖時代 多神教 2
「耽美主義とは何ぞや」
「谷崎潤一郎はこの作品で何が言いたかったの」
一回目観てから、ずっと気になっていたことです。
結局、耽美というものわからん、という結論になったのですが、(ほとんど間がないですしね)恐怖時代は、最後のお銀の方と伊織乃介との心中の場面を、徹底的に美しくするための、地獄絵図だったのかもと、昨日思いました。
お銀の方はさらに進化していました。せりふの言い回し、美しさも残酷さも。最後の場面は、見入るほど美しかった。
志ん輔さんのアドリブ、昨日はオンパレード
「くしゃみはほくしょう、歩く姿はかいり、かいり」
「史上三人目の全組出演」
「星では、海賊、ギャンブラー、博士、そしてさむらい」
実は私のお隣、お母さまだったのですが、(二階席は空席が多くて、間は空いていた)大喜びで拍手でした。
多神教でも、最初に登場の志ん輔さん、さいころ投げる姿をして「スカイ・マスターソン」とサービス。みっちゃんの巫女さん、格好よさが増していました。登場するする時の、見得を切る姿は、これでどうだというという感じ。
今、泉鏡花の「婦系図」を読んでいます。kindle版で188作品200円という格安値段だったので。「多神教」は青空文庫で読むより、はるかに分かり易い。
婦系図は、昔新派で観たことあるような。「別れろ、切れろは芸者の時に言う言葉」しか記憶にないのですが。
おもしろいです。明治の日本が目の前に広がる感じ。中心人物の一人、妙子が最初に現れる場面、妙子がいかに美しいかよくわかる描写。ただ、「水浅黄」ってどんな色?っていちいち中断するので、先に進まないですが。
昨日は千秋楽で、最後にみっちゃんのご挨拶がありました。6月30日に京都で再演あるとか。関西の皆様、よかったですね。
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