フランキーです パート2
フランキーです。りっぱな男の子です。
(子ではなくおじいちゃんだけどね)
僕はもともとお洋服が好きではなく、着せられてもすぐに脱いでしまいます。
(足が短いから、自然と脱げるというのもある)
それはお母さんもよく知っていて、冬でも裸なワイルドな男ですが、今度の手術で背中の毛を剃られたので、お散歩に行く時には、どうしてもお洋服が必要になるの。誕生日にお洋服を買ってくれたんだけど、値段高かったって。僕は知ってる、閉店セールだったってこと。
(ばれた?でも、それでもいいお値段したんだよ)
お母さん、これくらいなら自分で作れるんじゃないかと思ったらしい。どうせなら、宝塚風にしてみようって。タカラヅカって、僕を置き去りにして時々出かけるところね。タカラヅカ風ってどんな感じ?と思っていたら、お母さん、朝から何か作りだした。
そんなことしてないで、僕と遊んでくれた方が嬉しいのに。でも、僕、ちゃんと待っていたの。きっと英国紳士風の格好いいのが出来るんじゃないかと。で、出来たのがこれ。
何だぁ。これ、おんなの子用でしょ、スカートなんて恥ずかしいよ。それにしても、こんなキラキラのピラピラを押し入れから出してくるお母さん、変。自分では着れないからって僕に押し付けないで。
「いやいや、みっちゃんだってスーツにヒラヒラつけてるし、変じゃないってば」というけれど、こんな女の子風いやだ、断固拒否。
って、着せられたぁ。これじゃフランキーじゃなくてフラ子だよ。
(フラ子は響きよくないので、フウちゃんにしましょうね。おぉ、風ちゃんと同じじゃん、可愛いよ)
こんな格好で、お散歩行くのいやだ。誰かお母さんの暴走を止めて下さい。