銀二貫
15年雪組。高田郁さんの小説が好きで、宝塚になるとどうなるのか怖い気持ちもあって、録画したまま観るのをやめていた作品です。
本からは人情や大阪商人のたくましさを感じたのですが、一番高田郁さんが言いたかったのは、お金を「生き金」にすることだと思うのです。さすが谷先生。小説の雰囲気をこわさず、いい脚本でした。
この公演は私的には「泣き」がたくさん。
「生き続けろ、何があろうとも」
「よう生きてくれはりましたな」
「今なら信じられる、生きていてよかったと」
「何があっても生きてなあかん」
一番そう言いたい相手は私にはもういないと、号泣でしたが、自分自身にも「生きてなあかん」と気持ち奮い立たせるためにも、観てよかったと思います。
月城さんの熱演光りましたが、専科の二人が特によかったです。切ない話の中にさりげなく笑いを入れた演技さすがです。
この公演には出てきませんでしたが、最初に銀二貫を受け取った侍は藩の繁栄のために使い、すべてが「生き金」となったという心に残るお話でした。
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