アル・カポネ スカーフェイスに秘められた真実
予約しておくと、発売日に届くのね。さっそく観ました。はっきり言うと、がっかりです。宝塚でアンチ・ヒーロー描くとこうなっちゃうんだ。
前に「アンタッチャブル」もけなしたけれど、あの映画は、まだアル・カポネを逮捕するか殺されるかの緊迫感がありました。
一幕目の野望いだきながらも顔の傷のためにギャングになったところまでは、何とか許容範囲。
エリオット・ネス(月城かなと)が出てくるあたりから、しらけっぱなし。アル・カポネ(望海風斗)をネスが「命の恩人」と思うのは勝手だけど、ギャングの抗争にたまたま巻き込まれただけで、何も恩義感じることはない。
家に行ってお酒を飲むなん言語道断。「禁酒法は悪法」だって、それを利用してさんざんお金儲けして汚いことをして今の地位まで上り詰めたカポネを逮捕するんでしょ、あなた。それが法を犯してどうする。
裁判の場面で陪審員を買収するって、一番汚い手でしょ。「アル・カポネは一番の親友だ」って、何それ。いつから捜査官じゃなくなったの。
あ、出てた望海さん始め雪組さんみんな熱演でした。でも、望海さんにアル・カポネは似合わないと思ったのも事実。
これ「読売演劇大賞」に作品賞と演出家賞にノミネートされていたけれど、よりによって「白夜の誓い」と「アル・カポネ」とはね。私の感性がおかしいのかしら。
追記:いろんなブログの感想を読むと、この作品評判いいようで。そう?って感じでもう一度観ましたが、やはり「この話は変だ」という感想は変わりません。
「望海さんにアル・カポネは似合わない」と書いたのは、けなしたわけではないです。歌もすばらしいし、演技も100点。でもタカラジェンヌの中でも超がつくほどの真面目なお方(と思っている)にギャング役はどうもね、と思った次第。
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