玉音放送
昨日の新聞に「玉音放送」の全文が載っていました。「耐えがたきを耐え、忍びがたきを忍び」は何度も聴いたことはあるけれど、全文を読んだのは初めてです。日本の将来をも考えた名文だと思います。
誰が考えたのかなと思っていたら、昨日NHKで「玉音放送を作った男たち」という放送がありました。ほとんど昔「日本のいちばん長い日」という映画で観た記憶のある話でしたが(この夏リメイクされるみたいですね)何ともやるせない気持ちになりました。
「一億総玉砕」と叫ぶ権利が一体誰にあるというのでしょうか。一部のリーダーによって国民が犠牲になるなんてことは絶対あってはならないはず。
歴史に「もし」はないですけれど、ポツダム宣言受諾がもう少し早かったら、広島、長崎に原爆は落ちなかったし、ソ連の参戦もなかったし、シベリア抑留や北方領土の問題もなかったと思うとやるせなさ、そしてそれでも軍部は戦争を続けて犠牲をふやそうとする理不尽さ。
私は戦後生まれですが、母が実際に玉音放送を聞いた時の話をしてくれたことがあります。「ザーザーいうだけで、何のことかさっぱりわからなかった」そうです。「みんな頑張れ」と天皇みずからおっしゃっているのかとその時は思ったとのこと。それから真実がわかり、母は板付空港のそばに住んでいたので「とにかく女性は隠そう」ということになったとか。
「昭和の時代」っていつも歴史の時間、足りなくなってさっと流す程度なんですよね。もっと昭和を勉強して戦争の無益さ、むごさ、悲惨さを教えることも大切なのではとつくづく思った一日でした。
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