カリスタの海に抱かれて
昨日、初日を観てきました。有楽町に着いてまず思ったことは、この狭いところによく1万2千人も集まったもんだということです。たぶん大方の人はチエちゃんの髪の毛一本もみえなかったことでしょうね。
「カリスタ」楽しかったです。変なたとえですが、「黒豹」は老舗で食べるカレーみたい。一口ずつ食べながらどんなスパイスが入っているのかなと思うけれど、「カリスタ」はこれは○○カレーの甘口のルー使ったのねとすぐわかる感じ。けなしているわけじゃないです。どっちにも良さがあるし。
大石先生の脚本効果でしょうね、ファンの心がよくわかっているなぁと思いました。これ宝塚ファンには絶対受けるよねと客観的に見ていた私もいますけれど。
美穂さんが出ているのが効果抜群。バックで歌ってくれると、お芝居もずっと深みを増すし。
明日海さんを見るたびに「ご両親、宝塚受験を許してくれてありがとう」と思います。wikipediaで大反対だったと読みましたので。
シャルル(明日海りお)が生まれたの28年前でしょう。カリスタにもどって20年ぶりとか言ってるから島を出たのは8歳くらい?小さな島で幼馴染のロベルト(芹香斗亜)の「親が決めた許嫁」アリシア(花乃まりあ)を知らないって変ではないかいという小さなつっこみはありますけれど。シャルルが島を離れてから生まれたんですかね。
フランスで起こっていることを全然理解しないカリスタの貴族たちの場面で、客席からフランス兵が現れて袖で「いずれマリー・アントワネットも処刑されるだろう」という演出が、同時進行って感じでわかりやすかったです。
ショーは台湾公演を意識した感じで「和」のテイストがたくさん。三味線の音で黒燕尾が踊るというのは前にもあった気がしますが、とにかくハード。はけたかと思うとまた上から現れの繰り返しで、最後の挨拶で明日海さんが「こちらはナイアガラの滝です、汗が」にごもっともと思いました。楽まで、とにかくお体大切にって、まだ大阪も台湾もこのショーあるのね。タカラジェヌは大変だわ。一緒に踊っていた組長さん、特にお気をつけあそばして。
娘役のピンクのドレスが桜の花びらが散るかんじで、とてもきれいでした。
美穂さんはショーにも出ていて大活躍でした。マイクが音を出さないというちょっとしたハプニングはありましたけれど、それにも動ぜず。花組にいる間に、あの人にもこの人にもたくさん指導してあげてね。
芹香さんが二番手の羽背負っていたのは映像で見ていたから自然でしたが、初めてだとちょっとびっくりしたかも。
明日海さんの挨拶「春も終わり、まもなく梅雨のジメジメした季節になりますが、そのジメジメを花組パワーで吹き飛ばし」というような感じだったと思いますが、字で書くとどうってことないんですが、あの人が言うと何だか笑っちゃうんですよね。昨日は全然ジメジメじゃなかったし。「望海だいもん」だの「七草がゆのようなお衣裳」だのを思い出しちゃう。
鳳さんと芹香さん、鳳月さんって似てますよね。顔ではなく雰囲気が。はじめはオペラグラスで「こっちがキキちゃん、ちなつちゃん」と見ていましたが、花組全体のパワーを感じるために途中で、どっちでもいいやとオペラグラス使うの止めました。新生花組ばんざいです。
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