ニジンスキー
11年雪組公演。「ブラック・ジャック」は冒頭からなかなか進まなかったのですが、この作品は細切れ視聴で、別の意味で進まなかった作品。スタートが一番幸せでだんだん不幸になっていくって、今の私には精神的にきつい。
でも、途中から目が離せなくなりました。なんといっても早霧さんの熱演。同性愛、「牧神の午後」で露骨な性的表現をして物議をかもしたこと、だんだん精神を患っていくって、宝塚的じゃないですよね。それをすみれコードぎりぎりに脚本した原田先生。あの「白夜の誓い」の先生とは思えない(ごめん)
早霧さんは全身でニジンスキーに取り組んでいました。歌が上手じゃないタカラジェンヌさんは基本的に苦手ですが、早霧さんは好きと思うのはなぜかしらと思っていたのですが、ニジンスキーを見てわかりました。この人はとにかく一生懸命、お芝居上手。精神を病んでいく場面なんてすごくって、ぞっとしました。「踊りたいように踊りたい」という叫びがよく伝わってきました。
ディアギレフの緒月さんも、とても好演でした。愛するあまりだんだんとニジンスキーを追い詰めていく人物ですが、勝手にロモラ(愛加あゆ)と結婚したニジンスキーを即座に解雇する時の表情などこの人ならではです。
お芝居後のショーもちょっと変わっていて、お芝居の延長みたい。あゆっちさんとのデュエットダンスもあるのですが、早霧さんと緒月さんのデュエットダンスの方が印象に残りました。私はこの作品とてもいいと思ったのですが、果たして宝塚ファンに受け入れられたのでしょうか。
録画は一度観たら消すことにしているのですが、これはどうしようかなと考え中。残しておいても見ない気もするし。☆☆☆☆★
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