ブラック・ジャック 許されざる者への挽歌
13年雪組公演。ブラック・ジャックの漫画も読んだことないし、これを見始めて、何だか舞台は暗いし、苦手だと思って、たぶん冒頭の大統領の手術シーンだけは、10回は見たかと。未涼さんの「我ら変わらぬ命なら、もう一度目を覚ませ、明日の朝に」の歌のところで、毎回挫折してしまって。
それでも消してしまう気にはなぜかなれなくて、昨日全部見ました。はまりました。
人の10倍生きるというバイロン侯爵(夢乃聖夏)が出てくるあたりから、せりふの一言一言に重みを感じ、とてもシリアスなお芝居の中に、時々散りばめられる笑いのエッセンスが光って、絶妙でした。
未涼さん、夢乃さん、ちょっと間抜けな大統領の警護官(帆風 成海)、バイロン侯爵の愛する人カテリーナ(大湖 せしる)、不良青年カイト(彩風 咲奈)、ピノコ(桃花 ひな)、みんなすごく心に残りました。
きっと、演出の正塚先生がみんなのいいところをよくご存じなんだと思います。地味かもしれないけれど、こういうキラリに出会うとやっぱり宝塚っていいなと思います。
ピノコちゃんの「あっちょんぶりけ~」は勇気が出るおまじないになりそうです。☆☆☆☆★
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