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2009年1月30日 (金)

ハリーの災難

’55年制作のピッチコック作品。とてもおもしろい映画でした。バーモントの田舎町、とてもきれいな紅葉で始まり、この町でどんなサスペンスが、と思うといきなり死体(これがハリー)

見つけた町の人たちの反応がおもしろい。「ここに死体がある、どうしよう」と隠すことばかりで、あわてるでもなく、ヒステリックでもなく。殺したと思いこんでる人が次々現れ、その度に死体を埋めたり、掘り起こしたり。

最後は掘り起こされて妻(シャーリー・マクレーン)の家に運ばれて、泥を落とすために、裸にされてお風呂に入れられ、死体になったハリーにとっては災難そのもので、といった話なんだけれど。

死をブラック・ジョークにしてしまうきわどさを、ヒッチコックはさすがの手法でほのぼの感をかもしだしています。町の風景、音楽がなんともぴったりで。ハラハラドキドキのヒッチコックもいいけれど、こういうコメディ物も波長が合えば楽しいものです。

この前に見た「逃走迷路」。これはずいぶん前に見て、話もすっかり忘れていたのですが、パーティの場面で周りに人はいっぱいいるのに味方は誰もいない、脱出不可能、この場面の孤独さ、怖さをトラウマ的に思い出しました。

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